2015年5月30日土曜日

特別なトワイライトを、どう撮るか…

今日は、ここ最近のプライベートタイムな写真をご紹介します。

2015年3月に引退したトワイライトエクスプレス。
札幌と大阪、約1,500kmを23時間で結んでいた列車が、なんと2ヵ月で特別な列車として復活しました。その列車が下関にやってきたのは5月中旬のこと。多くの鉄道ファンはもとより、話題を聞いた見学者の方も多かったようです。
いまの季節、列車がちょうど広島県から山口県に入った頃に太陽が昇ります。まず撮影地として思い浮かぶのは、周防大島に架かる大島大橋から眺める瀬戸内海との風景や、周南市戸田の四朗谷の入り込んだ湾内、そして定番の小野田~厚狭間のSカーブといったところでしょう。いま挙げた場所は、往年にはブルートレインが駆け抜け、数々の感動的な写真が生まれた有名な撮影地です。
ただ、今回のトワイライトは自分の中では“特別”ということを強調したかった。つまりは、これまで撮ったことがない絵を撮ってみよう。そう考えました。

そこで選んだ場所は、トンネルとトンネルの間。
さきほど挙げた四朗谷の集落を抜けると、入り込んだ湾に沿って、短いトンネルとトンネルのわずか10mほどに光が差し込むスポットがあります。ここのどこが特別なのか。
想像してみてください。暗いトンネルとトンネルの間から、スポットを浴びた列車を正面から撮る。
もっとイメージを膨らませる(妄想)すると、檜舞台に出た主役を捉えるというイメージが似合う気がします。ここだと特別感があるのかもしれない…という想像からでした。

幸いこの時期この時間、陽は高く上り、周囲の山影も、ほぼなくなることがわかりました。
レンズは500mmにテレコンバータ*1.6を選択し、換算800mmという超望遠レンズ。
ちょっと一般の写真趣味の人は使わないレンズだと思います。これだけの超望遠クラスを使用するのは、野生動物、スポーツ、飛行機、モータースポーツなどを撮る人たちでしょうか。

目的の列車が来るまで、普通電車などで試し撮りし、あとはひたすら待ちます。
しばらくすると、列車がカーブを曲がりながら1つ目のトンネルに進入するのが見えました。
トンネルとトンネルの間の光が当たる場所は、わずか1秒の勝負。
刹那、 やや暗い光が主役を照らしました。



たかが鉄道写真、されど鉄道写真。
ひとつの移動するそれと対峙するという撮影シーンは、心の瞬きの如し。

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